山中湖インターを降り山中湖に向かう途中左に折れた所に”花の都公園”があります。ここは清流の里を呼称し、公園内に人口の滝”明神の滝”やせせらぎをあつらえ、訪れる人の気持ちをなごませてくれています。
しかし一見清らかな滝やせせらぎも、水質悪化の問題をかかえていました。それは循環水であるため自然腐敗が避けられないということです。
花の都公園を訪れる人はこの明神の滝を目当てに来るといっても過言ではない。従って滝の水を清新に保つことは最重要事項である、というのが公園支配人のお話でした。総水量が7~800トンの循環式の人工滝。滝壷に水攪拌装置を設置したり竹炭を沈めたり、浄化の努力をしているが、週一度は水を抜いての掃除が欠かせないということでした。大変な労力を要する作業で、それでも5~6日目になると水が濁り異臭が出る、そして訪れた人からのクレームとして返ってくるということでした。週一度の掃除が月一度になるだけでも大変助かるということでした。
7月9日にはじめて訪れた時は水の状態が悪いときで、濁っており、異臭もありました。竹炭を沈めていましたが、数十センチの深さしかないのに、うっすらとしか見えない状況でした。
7月17日に再度訪れたときは、掃除をして間もない時で、水もかなりきれいな状況でした。公園側責任者にT.Sミネターゼの説明をさせていただいた後、午後4時、滝壷の3箇所に合計20ℓのT.Sミネターゼを散布投入しました。それから約20分後、滝壷底に設置してある排水ピットがよりはっきり見えるようになり、水面に浮かんでいたたくさんの白い泡があらかた消えうせました。また、浮石の表面の苔も、あっという間に鮮やかさを増しました。この日はもともと水があまり臭わない日だったが、それでも撒布後さわやかさを増したのが感じられました。
7月17日以降2日に一度2ℓのT.Sミネターゼを追加投入して、しばらく経過を観察してもらいました。結果として、7月8月を通して一度も掃除や、水を替える必要がなかったということです。夏場の、もっとも水が腐敗しやすい時期であったにもかかわらず、異臭は発生しなかったのです。そして、鯉や金魚など、魚類の飼育も始めることができました。公園側では、今後継続してT.Sミネターゼを使用することを決定し、(株)つくしと2年間の契約が成立しました。
9月16日に再度訪れた。T.Sミネターゼの効果に支配人は満足しておられた。滝壷からのオーバーフローの影響もあって、明神の滝のみならず公園全体に変化が現れていた。上の写真左端は、滝壷にある浮石の比較。左端上は7月17日T.Sミネターゼ撒布前。それに比べ左端下(9月16日)は、表面の苔がふっくらと伸びている。左から2列目は滝の壁面。所々に緑鮮やな苔が見られるようになった。右端上は、公園中腹にある小川の底石。ここもうっすらと緑色を呈するようになっていた。中腹の小さな池には、以前なにもなかったが、今は睡蓮が花を咲かせ、魚が飼われていた。公園内の梅ノ木が狂い咲きしたと、支配人は不思議がっておられた。