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土浦新川で行った実験

実験の内容

実験の内容

土浦市新川は霞ヶ浦に流れ込む河川のひとつです。土浦市街地を流れ、汚染が進んでいます。爆気装置、ろ過システム、ホテイアオイ栽培などの汚染対策がとられていますが、あまり効果があがっていないのが現状です。

この川でT.Sミネターゼを散布する実験を行いました。期間は平成14年7月21日から同年10月28日までの100日。この間、霞ヶ浦河口からおよそ2Kmの地点に、T.Sミネターゼの原液を毎日20ℓ散布し、生態系の変化を毎日観察して記録しました。(実験を行い記録したのは、亡父坂本隆司です。)

写真は実験終了日に撮影したもの。水の色、臭いも見違えるように変り、釣り人も多くなりました。

実験の結果

魚類の遡上が活発になったことのみならず、トンボなど他の生態系の活性化もみられました。

魚類の遡上

魚類の遡上

散布開始直後から、ボラ子や小魚など魚類の遡上が活性化しました(写真)。始め下流付近でよく観察されたのが、次第に群れの数も多くなり、中流域でも観察されるようになりました。ハクレンも、同じように始め河口付近で観察されるようになりましたが、その後中流域でも観察されるようになり、魚影も次第に濃くなりました。

他の生態系の活性化

トンボが多くみられるようになりました。またオニヤンマ、ヤンマが見られるようになりました。特にヤンマは、近隣の人の記憶でも、ここ10年ほど新川流域で見かけることがなかったといいます。

この実験結果からいえることは、河川の水質改善や環境改善のプロセスで、生態系の活性化と自然(河川)の自浄能力回復が重要な役割を持っていることです。

環境改善

アロエミネラル研究所

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